「架空電車」の第2回は京阪の快速急行用車両です。2008年登場の3000系のスタイリングをウスラウサギ製作所が手がけたら、こうするぞというところを画にしてみました。
京阪3000系は、外部にデザインを依頼したこともあって、従来の京阪車とは一線を画したスタイリングで、斬新といえば斬新なんですが、顔に関する限り、どうもごちゃごちゃした印象を持ってしまいます。
そこで、まず前面扉を中央から、助士側にオフセットさせました。3000系の前面扉が中央にあるのは、非常時に他編成と併結した際、行き来を可能にするためという理由があるのかもしれませんが、6000系以来の前面扉を大胆にオフセットさせたスタイリングは捨てがたいものがあります。前面扉をオフセットさせると、前面窓の分割ラインが縦だけになり、すっきりさせることができます。また、運転台からの左右の視界が広がるので、前面窓を側面に回り込ませる度合いを減らすことができ、額から標識灯にかけて、なだらかな円弧のラインを形作ることができました。真ん丸の月をモチーフにするには、ややひしゃげてますが、悪くないように思います。なお、前面扉の形状は下図赤線のように複雑になってしまいますが、これは標識灯をより外側に配置するためです。
標識灯ですが、形状を直線的にしてコーナーへ寄せることで、バランスよく見せています。そして、標識灯間の黒い部分は紺色のグラデーションとすることで、窓からの連続性をもたせるとともに、顔全体の表情を明るくさせました。
副票の取り付け金具は、標識灯の斜め上に移動させました。
あと、前照灯はHIDで、行先表示、種別表示の外側に配置しましたが、やはり、この場所が落ちつきますね。
スカートは裾の絞りをきつくする、車体裾との隙間をなくす、連結器回りの切り欠けの形状を変更する、などで、スマートな印象に仕上げています。
下2枚は、カラーバリエーションで、作ってみましたが、ロングシート車と、特急車です。実際問題、2扉の特急車が今後、登場することはなさそうですが、色的には赤色の車両は見映えがしますね。
【注意事項】
- 実在の鉄道会社様、関連企業様とは一切関係ございません。ただの妄想です。
- 床下機器はじめ、ディテールは相当省略してますが、気にしないでください。
【参考資料】
- 鉄道ファン2008年11月号
- 鉄道ピクトリアル2008年12月号
- レイル・マガジン2008年11月号
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編集長啓白 京阪新3000系誕生。
http://rail.hobidas.com/blog/natori09/archives/2008/07/3000.html -
編集長啓白 生まれ変わる京阪特急。
http://rail.hobidas.com/blog/natori09/archives/2008/07/post-816.html -
京阪電気鉄道 【車両資料館/京阪電車の車両紹介 3000系】
http://www.keihan.co.jp/syaryo/shoukai/3000/ -
GKデザイン総研広島 京阪電気鉄道・デザインワークス
http://www.gk-design.co.jp/dsh/Japanese/TP/TP_03.html - グッドデザインファインダー
http://www.g-mark.org/award/detail.html?id=35667
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