【架空電車】近鉄次世代ビスタカーデザインスタディ4

 まず、遅ればせながら、東日本大震災に被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。

 こちらのブログは、更新をすっかりお休みしておりましたが、今回は、本物の近鉄「新型観光特急」のニュースリリースが公表されたのを受けて、筆者の妄想の"ビスタ・アドバンス"も、いくつか変更をくわえます。「近鉄次世代ビスタカーデザインスタディ1」では、新型特急の予想をするわけではない、と断ったわけで、異なる部分が出てくるのは当然なんですが、やはり、押さえておかなければならない点もあります。そこで、変更した点を、大まかにあげていきます。

  • シートピッチを1050mmから1250mmに。
     22600系"Ace"4両固定編成の編成定員206人を下回るのは、まずいだろうというのがあって、シートピッチの拡大には踏み切れませんでしたが、「新型観光特急」は、考えてた以上にラグジュアリーな方向に行ったので、ここは、1250mmにあわせます。なお、シートピッチの他、以下も変更した後の編成定員は149人になります(「新型観光特急」は147人)。

  • 号車番号を大阪方から1〜6号車から、賢島方から1〜6号車に。
     これは、単純に間違えてました。

  • 先頭車階下を、開放席から、個室・セミコンパートメントに。
     先頭車階下は、片側1列のデラックスシートにするつもりでしたが、階上の全席が、デラックスになってしまったので、こちらは、個室とすることにしました。1号車階下に和風個室、洋風個室各1室。6号車階下に4人グループ用のセミコンパートメント(サロン席)2室とします。なお、艤装スペースに余裕ができるので、補助電源装置は先頭車に搭載することとし、2・5号車の軽量化を図りました。

  • 食堂車階上をセミコンパートメントから、カフェテリアに。階下を厨房+キッズコーナーから、多目的室に。
     公式のニュースリリース公表前に流れた報道では、「食堂車」ということで、本格的な調理を考えて、階下に厨房の設置を考えてましたが、軽飲食、特製弁当の提供にとどまるようですね。というわけで、階下は8人用グループ席兼キッズコーナーとし、座席4脚を設けました。階上のセミコンパートメントは先頭車階下に移して、カフェテリアに変更します。なお、階下を通り抜けできるようにして、階上のカフェテリアは販売カウンター側からの出入りに限ることにします。

  • パンタグラフを3基から4基に。
     3基で十分のような気もしますが、「新型観光特急」で4基になったのは、技術的な理由があると思われるため、3号車の販売カウンター屋上に1基増やしました。なお、そのままでは、4号車のパンタグラフと近接するため、3号車の向きを反転しました。そのため、2号車の3号車寄りに階段が発生します。

  • 喫煙室の廃止。
     22600系"Ace"を見て、喫煙室が必要かと考えましたが、「新型観光特急」では、全面禁煙になるようなので、それにあわせます。

 一時は、2階建てをやめて、「新型観光特急」のようにハイデッカーにすることも考え、その方向で、図面も引き直してみたのですが、悩み抜いた末、2階建てに立ちもどりました。

 ハイデッカーにした場合、

  • 天井高さの十分な確保→居住性の向上。
  • 階上への階段の段数を減らすことができる。
  • 階下への階段がいらなくなる。
  • 座席上に荷棚を設置できる
  • 以上のことから、客室スペースは広がり、定員を増やせる。
  • 床下艤装が単純化できる→保守の容易化。

と、メリットは多いです。

 それでもあえて、2階建てを選んだのは、やはり、面白いからです。図面を引いていて面白いというのはもちろんですが、実際の3次元空間とした場合に、外観から受けるインパクト(これ車内はどうなってんねやろう?というキャッチーさ)や、車内の上下移動、らせん階段による視点の移動など、体感的な面白さ、などというのは、独りよがりかもしれませんが、車両の魅力向上に寄与するものと考えます。
 第二に、なんといっても眺望の良さですね。ハイデッカーで、荷棚を座席上に設置するとなると、下図左のように、床面高さは、1750mmぐらいになるかと思います。下図右のように、今回のデザインスタディの2階建て階上は、床面高さ2085mmとし、300mm以上の差から生じる、この見晴らしの差は、大きいものと思います。
danmenhikaku.jpg

 第三に、ビスタカーというブランドの復活です。アーバンライナー登場以前は、近鉄といえばビスタカー→ビスタカーといえば2階建て、というイメージがあったわけですが、これを復活させることは、単なる懐古趣味ではなく、コーポレート・アイデンティティの明確化(わかりやすさ)につながると考えます。

 と、いささか暴走気味になりましたが、今回は最後に、描き直した外観側面図と、主要諸元を記し、次回以降、内装を手がける予定にしております。


kintetsu50000sokumen4.jpg
クリックするとポップアップします。


kintetsu50000shogen2.png
■化粧室 ▲販売カウンター ★カフェテリア
号車番号1号車2号車3号車4号車5号車6号車
車両形式ク50100モ50200サ50300モ50400モ50500ク50600
電気方式DC1500V架空線式
旅客定員 31人 25人
(内車椅子対応席2席)
8人 27人 27人 31人
空車重量38.0トン41.0トン31.0トン41.0トン41.0トン38.0トン
最大寸法20,800
×2,800
×4,140
20,500
×2,800
×4,140
20,500
×2,800
×4,140
20,500
×2,800
×4,140
20,500
×2,800
×4,140
20,800
×2,800
×4,140
台車ボルスタレス台車
固定軸距2,200mm
車輪径880mm
制御装置 ------VVVFインバータ制御装置
(1C2M制御-IGBT素子)
VVVFインバータ制御装置
(1C2M制御-IGBT素子)
------VVVF
インバータ制御装置
(1C2M制御-IGBT素子)
------
主電動機------ 三相かご形誘導電動機230kW×4台三相かご形誘導電動機 230kW×4台------三相かご形誘導電動機 230kW×4台------
歯車比------ 4.94 4.94------ 4.94------
駆動方式------ 平行カルダン式平行カルダン式------平行カルダン式------

ブレーキ装置

電気指令式空気ブレーキ装置
(停止および抑速回生ブレーキ,制御圧切替装置,滑走防止装置,保安ブレーキ付)
補助電源装置 静止インバータAC440V-140kVA------------------------静止インバータAC440V-140kVA
蓄電池 DC100V-70Ah------------------------DC100V-70Ah
電動空気圧縮機

交流式2,000リットル/min

------------------------交流式2,000リットル/min
集電装置------ シングルアーム型×1台シングルアーム型×1台シングルアーム型×1台シングルアーム型×1台------
空調装置 冷房 22kW×2台/両 暖房 シーズワイヤヒータ250W/席
案内表示装置行先表示装置、客室案内表示装置、運転台モニタ表示装置
客室予備灯DC100V 40W LEDランプ 4個/両
連結装置
密着連結器半永久連結器
半永久連結器 半永久連結器半永久連結器半永久連結器
密着連結器半永久連結器
保安装置 ATS装置、列車無線装置、列選------------------------ATS装置、列車無線装置、列選
車両性能加速度2.5km/h/s 減速度4.0km/h/s


【参考資料】

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【注意事項】
  • 実在の鉄道事業者様、関連企業様とは一切関係ございません。ただの妄想です。
  • 図のディテールは相当省略してますが、気にしないでください。

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