【架空電車】近鉄次世代アーバンライナーデザインスタディ1

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 今年も残すところ3ヶ月というところまで来てしましまいましたが、ようやく新ネタの取っかかりの部分が、お見せできる段階まで漕ぎつけたので、更新します。「近鉄次世代ビスタカー」の方も手を入れたいところですが、50000系「しまかぜ」という実車が登場してしまった今、かなり気をそがれてしまったのも正直なところ。今回からはしばらく、新型の噂も、ちらほら聞こえて来るようになった、近鉄次世代「アーバンライナー」をデザインしていきたいと思います。といっても相変わらず忙しい日々。更新ペースは、ランダムかつ、まばらなものになると思いますが、気長におつきあいの程、よろしくお願いします。

 基本的な設定から入ります。車両限界など規格面は当然踏まえた上で、現行「アーバンライナー」よりも少しでも所要時間の短縮を図ることができる性能を与えようと思います。となると、最高速度向上よりも曲線通過速度の向上を指向したいところです。曲線通過速度の向上となると、車体傾斜装置の導入と行きたいところですが、それは追々触れることにしまして、まずは低重心化です。

 低重心化するには、車高を下げる、屋根上に機器を載せない、のが定石です。とすれば、空調装置はすべて床下に収めたいところ。しかし、近鉄車両の床下を見れば機器をぎっしり満載しているのが当たり前。空調装置を押し込む余地などない、というのが常識的なところと思います。
 そこで、床下機器の艤装スペース拡大の手段として、連接構造を用いることにします。連接構造にすると艤装スペースが増えるというのは、なかなか、わかりにくい話だと思いますので、以下簡単に説明します。
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 近鉄特急車両の標準的な寸法である、全長20500mm、台車中心間距離14100mmのボギー車6両と、仮に台車中心間距離を同じにした連接構造を比較してみます。編成長で見ると、8車体9台車の連接構造が大体似通った長さになることがわかると思います。
 床下スペースの比較ですが。図中央の青線部がボギー車の床下スペースを足しあわせたもので、赤線部が連接構造の床下スペースを足しあわせたものです。ボギー車の方は車端部の床下スペースを無視していることを割り引かなければいけませんが、連接構造の床下スペースの方が合計で約20000mm多い(1.33倍増える)計算になります。これを連接構造の車体数=8で割ると1車体あたり約2500mm。単純に言ってしまえば、このスペースに空調装置が収まればよいわけです。
 今回は、なんとか空調装置床下収納化計画の感触をつかんだところで、次回は、床下機器の艤装を詳細に検討していきます。早くスタイリングを見せろーという声が聞こえてきそうですが、今回のデザインスタディは、基礎的な設定を、がっちり固めることで、リアリティの底上げを目指していきます。

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