前回に引きつづき、近鉄次世代ビスタカーです。先頭車のスタイリングは、複雑な3次曲面を組み合わせた存在感のある流線形とし、車両限界をいっぱいまで使った断面形状とあいまって、迫力ある走行シーンを見せてくれるものと思います。なお、阪神なんば線への乗り入れも考慮して、前面中央に非常口を設けました。前面非常口は、運転台ごと上に跳ね上がる構造になっています。
前面窓下部のラインは、「Vistacar」の「V」をイメージしたラインを描き、躍動感を表現しました。そのラインにからまる形で、行先表示装置とワイパーを配した感じは、なかなか斬新なものになったと思います。
標識灯の形状は、21000系"アーバンライナー"以来の近鉄車両のデザイン文脈では、下図のような、無表情なものになるかと思いますが、今回のデザインスタディでは、二つの部分に別け、丸みをつけて、やわらかな表情を与えました。黄色に発光する方が、後部標識灯と兼用です。
連結器も、23000系"伊勢志摩ライナー"や21020系"アーバンライナー・ネクスト"のように、非常用のものを格納するタイプも考えましたが、通常の密着連結器の方が表情が豊かになるので、通常のものとしました。なお、連結器周りのスカートの切り込みは、連結器胴受けの干渉を考慮したものです。
内装については、あと一回、次回以降に記事にする予定です。
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- 実在の鉄道事業者様、関連企業様とは一切関係ございません。ただの妄想です。
- パースのディテールは相当省略してますが、気にしないでください。
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